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クリスマス商戦の始まりは"Black Friday"

The day after Thanksgiving is known as Black Friday because it is the start of the season that usually moves retailers from the red into the black. So it is a widely monitored gauge of the health of the retail industry in this make-or-break season.

  [The New York Times  Nov 23, 2001]


◆記事全文◆ (掲載後1週間を過ぎたNew York Timesの記事の閲覧は有料になります。)


さて、本日はThanksgiving(感謝祭)の翌日。いよいよクリスマス商戦の幕が正式に切って落とされる日である。今日は、連邦の祝日ではないがThanksgivingと週末の谷間のために、アメリカではたいていの会社は休み。そういえば日本も今日は勤労感謝の日で祝日ですね。

ここサンフランシスコでも、街なかは、ショッピング客でごった返している。外では、Christmas treeも売られ始めた。アメリカ人は、生きた木を根元からカットしたものを毎年買って家に飾る人が多い。Christmas treeは、ご存知の通りaモミの木 "fir" が中心だ。モミの木は、モミの木でも、Noble Firだとか Douglas Fir だとかいろいろあるんですね。


Thanksgivingの翌日の金曜日は"Black Friday"「黒の金曜日」といわれているという。年末商戦が本格的に始まるこの日が、小売店にとっては赤字から黒字へと転換するシーズンの始まりだからとのこと。

"Black Thursday"といえば、「暗黒の木曜日」と訳される。1929年10月24日木曜日のニューヨーク証券市場が暴落し、大恐慌"Great Depression"が始まったとされる日のことだ。そういえば、"Black Monday"「暗黒の月曜日」というのもあった。こちらは記憶に新しいかもしれないが、1987年10月19日月曜日の株式市場暴落の日だ。でも、もう14年も前になるんだなあ。

今日取り上げた"Black Friday"は、黒字になる日だからpositiveな意味の"black"だ。

make-or-break は、「いちかばちか」とか「のるかそるか」という意味。大成功か大失敗かのどちらかになる、ということだ。American Heritage Dictionaryは、"Resulting in great success or utter failure"と定義している。


今日の文は、次のような意味になるだろう。
感謝祭の翌日は、黒の金曜日として知られている。この日が、多くの場合、小売店にとって赤字から黒字に転換する季節の始まりだからだ。そのため、この一か八かのシーズンにおいて、幅広く小売業界の景気を測る物差しとなっている。

(Nov 23, 2001)

gaikokugo@geo-g.com

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